【2024.1.26】第3例会

会長挨拶

先週の新春家族会は80 名を超えるたくさんの方にご参加をいただきました。数年ぶりに国際交流員の方にも出席していただき、国際色豊かな親睦会ができたと思っております。余興では6組の方にご出演いただきました。チェロ、ものまね、社交ダンス、そして最後は山根会員にとってもユニークな余興をしていただきました。新春にふさわしい、和やかな雰囲気のスタートになったと思っております。最近は次期アメリカ大統領選に注目しています。いよいよ予備選挙が始まり、共和党の候補者選びは前大統領のトランプさんが圧倒的支持率で予備選を制してきています。このまま共和党の候補になるであろうトランプ前大統領と、民主党のバイデン現大統領の一騎打ちという構造になるのではないかと思っておりますが、政策的に反対のお 2 人です。どちらがこれからの世界をリードしていくリーダーになるかということで、世界の構図が変わってくるんじゃないかと思っております。アメリカ大統領は一国の大統領のみならず、世界のバランスをどう取っていくかという意味で大きなウェイトを持つ方です。今年は早々から色々なことがあり、日本もどういう流れになっていくかというのは、リーダーによって変わってくると思います。友好国の日本も取り残されることなく世界と一緒に流れていければいいと思っております。

「ロータリーの魅力と職業奉仕」~ 出雲中央ロータリークラブ 朝山 裕 様

ずいぶん昔ですが、私は、職業奉仕委員長として岡山で開催された研修会に参加した事があります。最初に一人の研修リーダーの方より簡単なレクチャーがありました。職業奉仕とは、自分が従事している仕事を大切にし、これを潰さないことであると。私はこの言葉を聞いて、大変に驚き、納得できないと感じました。何故なら、自分の仕事を大切にし、潰さないようにして商売に励む事は、誰もが行っている当たり前のことであります。この事をもってこれがイ
コール職業奉仕であるとは、とても言えないのではないか?きっと何か別の必須条件が隠されているに違いないと、私は考えた訳であります。本日の卓話は、“これこそが職業奉仕である”ということについて、私の考えを述べてみたいと思います。我々が従事している職業の目的は、利益を追求することにあります。ですから、職業奉仕とは、利益を追求してゆく、その流れの中で私達が行わなければならない奉仕活動であると云う事になります。そこで私は職業奉仕と
は職業倫理を守ることであると、まずは、そのように解釈致しました。利益追求のためであったら、何をやっても構わない、何をやっても許されると云ったような身勝手なものではないはずです。そこには当然、暗黙のルールが、つまり商道徳(職業倫理)が必要になってまいります。この商道徳を説明するための代表的なモデルとし
て世に有名なものに、近江商人が提唱した三方よしの商法があります。自分にも、他人にも、そして社会にも貢献出来るように熟慮した上で、企業戦略を立て、これを実行に移す。これが三方よしの骨格であります。“自分だけの利益を追求するのは、初歩の考え方であります。それを一歩進ませて、自分と他人と社会の相互の利益をひとつのセットとして考えなさい。利益を三身一体のものとして捕える新しい見方、考え方を身に付けなさい”。と、このように諭しているものであります。つまり三方よしの条件を満たした仕事であれば、それは立派な職業奉仕であると私は考えました。三方よしも、4 つのテストも、その根底に流れているのは人間愛であります。私にとっての職業奉仕とは、いついかなる時でも三方よしや 4 つのテストを忘れないこと。この一言に尽きます。これが私の個人的な解答であります。この世の中には、奉仕と親睦を旨とする団体は、それこそ星の数だけ存在しています。しかし、職業奉仕を(奉仕の理想を)会の根幹に据えている団体は、私の知る限りではロータリーの他にはありません。奉仕する人、される人が、お互いに支えあい、そして与え合っていくのが、奉仕の理想形であります。ロータリーを紐解いてゆけば、その中心には必ず人がいます。組織や主義などを超越しており、そこにはただ、人間愛が観てとれます。ロータリーの目指すところはあくまでも人づくりであって、ロータリーの使命は、リーダーの育成にあります。ロータリーが与えてくれる課題に、正面から向き合って、頑張ってさえいてくれれば、その内にはきっと、皆様方の人間力が向上してまいります。人前で話す事が苦でなくなり、物の見え方、考え方も変化し、見える景色も今までとは違って見えてくるはずです。私にとって、ロータリーの魅力、ロータリーの醍醐味は、正にここにあります。ロータリーは親睦の場でもありますが、一方、ロータリーは学びの場でもあります。私の場合は、こういったロータリーの魅力に気付くのに何十年も掛かってしまいましたが、皆様方は如何でしょうか?