【2023.4.21】「新会員スピーチ」

地産地消とは「地域で生産されたものを、地域で消費する」ことであり、地域の経済を活性化するためには欠かせない考えです。例えば、3000 万円の住宅を建てたら、このうちの島根にとどまるお金は 800 万円程度です。そのほとんどが、大工さんや職人さん、現場監督さんたちの手間賃です。セメントや木材、壁紙、照明器具や便器等の衛生器具、建設現場で使用される材料のほとんどが県外から調達され、その材料代を支払うと、地元では手間賃しか残りません。では、これをできるだけ多く地元に残すにはどうしたらよいか。例えば石州瓦を使用すると、その粘土代、釉薬代などほとんどが地元で調達され、瓦台約 250 万円が地元に残ります。また、島根県産木材を使用すると 300 万円ほど地元に残ります。3000 万円のうち、1300~1400 万円が地元に残ります。以前、エコノミストの藻谷さんから「地産地消は地域の経済を確実に成長させます、そしてもっと大事なのは、高くても、都会から仕入れたものより地元のものを買うことです。どうしても安いものを買いたくなりますが、少し高くても地域で生産されたものを買うよ
うに努めると、地域で回るお金が大きくなり、地域経済が必ず発展する」と強く強調されました。